O wonderful, wonderful. . .



ホームページのPHOTOSを更新しました。
見てもらえると嬉しいです。



ルック撮影を担当してくれたのは今月末にアムステルダムに旅立つ小林直人くん。
彼との出逢いはぼくがブランドデビューした7年前。

ウェブマガジン<フイナム>の取材でウチにやって来て、
撮影中に話をしていたら同い年でフォトグラファーとして独立したばかり。
自分と境遇がピタッと一致してそのままエディターさんを交え3人で
駅前の西口やきとんに行きビールを傾けた。

後日、その時の取材の校正を見て「ムムっ!」となり、
それはガラスのテーブルに反射したぼくの姿をメインカットにセレクトされており、
「初めてウチに来てサクッとこんな画を撮るんだ。」と唸った。
それからちょくちょく呑みに行く仲になり時々ルックや物撮りをお願いした。
(いつも薄給でゴメンね。)

新型コロナウィルスが広がり始めた一昨年の春、
街は自粛ムードで何やればいいんだかよくわかんない毎日。
展示会もすっ飛んで仕事がなくて暇でヒマで彼に
「最近なにやってんの?」
と電話したところ、
「縄跳びやってるよ。結構いいよ。AMAZONで買いなよ。」
と勧められ購入し、スタジオの外で何度か二重跳びをしたところでふと我に返り、
おっさんがひとりガチで縄跳びしてんのバッカみたい!
…と思い、それ以来ハンガーラックの隅っこにかかったまんまでございます。

話が変な方向に向かっているのでここらで軌道修正。
そうそう。ルックの話。

縄跳びを勧めらた電話の際に
「今年は久しぶりに撮影しようよ。モデルは決まってんのよ。お義父さんを撮ってくれない?」
と伝えたら
「うん。いいよ。」
と、二つ返事で承諾をいただいた。

その年の暮れ、マスク越しでもわかる焼酎の臭いがプンプンするお義父さんをスタジオに招き、
小林くんに撮ってもらった。

これはその時の一枚。
ぼくはこの写真が大好きだ。




リップラップの今シーズンのテーマは
“O wonderful, wonderful…”

O wonderful,
wonderful,
and most wonderful wonderful!
and yet again wonderful


これは以前、金沢の鈴木大拙館に行った際に掛け軸に書かれていた言葉で、
哲学者の鈴木大拙は東洋の”妙”を、西洋のシェイクスピアのこの一文に感じたと記されていた。

旅に出て得ることとは、もしかしたら自分の心の核を知ることなのかもしれない。




37歳で活動拠点を変えることはとても勇ましいと思います。
小林くんの決断力と行動力に頭が下がります。

身体に気をつけて向こうでの生活を楽しんで下さい。

そしてまた一緒に撮影しよう!
もちろんその後のビールもね♡





-POST FROM N



追記
そうそう。
結局今回のルックのことをなんにも書けていないですね…
それはまたいつか。