Riprap EXPERIENCE

 

リップラップの新たな試み。エクスペリエンス。
古着がもつ独自の風合いに、
着用されたストーリーや体験に思いを馳せ、
新たな要素を加えたプロダクト。

 

 

今回はモーターサイクルジャケットに着目しました。
ほどよくレザーの手入れされたジャケットを一度解体し、
擦り切れて傷んでいた裏地。
指が抜けるほどの穴が空いていたポケットの袋布。
刃こぼれしていたファスナーを外し、
それぞれリペアを施しました。

イギリスにあるモーターサイクルジャケットを制作している工場のひとつに、
その昔、軍にアビエイターのフライトジャケットを官給していた
歴史があったことを知りました。

そこで、裏地には今回素材としたモーターサイクルジャケットが作られた
同年代のフライトジャケットの生地を使用しました。
壊れていたファスナーも同様に、フライトジャケット用のものに交換しています。

モーターサイクルとミリタリー。
異なる目的の為に作られたものだけど、
ひとつの事実を汲み取り、組み合わせると
不思議と馴染んで映ります。

そんなレザージャケットを
今回、鹿児島のオーギーにて9/29(SAT)より展示、販売いたします。

お問い合わせ先:
Auggie
〒892-0842
鹿児島県鹿児島市東千石町18-1 MIDLAND APART 2F
099-226-5450

お近くの方はぜひオリジナルを触れに行って下さい。

 

-POST FROM N

ARE YOU EXPERIENCED ?

STOCKISTを更新しました。

今月より 18AW製品のデリバリーがスタートします。
今回は”ARE YOU EXPERIENCED ?”というテーマで制作しました。

むかし、学生時代にお世話になっていた「PUNZY」というリペアショップが
大阪のアメリカ村にあって、ぼくはそのお店に、
中古で買ったリーバイスのコーデュロイパンツや、
ジーンズの裾詰めをしてもらったり、膝がやぶれたらミシンで叩いて直してもらいました。
それが気持ちいいほど綺麗に仕上げてくれて、より好みなものになりました。

今期のリップラップ製品はコットンを多用しています。
コットンはぼくたちにとって一番馴染み深くて、
生地の織り方によっていろんな表情があり、
なにより、いちばん手入れしやすい生地だと思います。

特別じゃない、普通なところがしっくりきていい。
それを形容する言葉がなにかないか…?
と考えていて、

絶妙じゃなくて微妙でもない。

適した妙で適妙じゃない?

うん。コットンは適妙なのです。

 

着用と洗濯を繰り返していくと生地が柔らかくなって、
ステッチでしずんだ部分が色落ちして濃淡がでる。
伸びたり縮んだりして自分のサイズになり、
まっさらな買った時よりも、ちょっと着てからの方が良くなってくる。

既成品はもともと皆にフィットする為に作られている訳ではないから、
自分の身体や調子に寄せて着るものだと思います。
それには手入れのしやすいコットン製品は最適です。

適妙な体験着。
気の向くままに着てもらえたら嬉しいです。

 

どうぞお楽しみに。

 

-POST FROM N

赤考案

 

 

10日ほど続いている寒波を理由に家から出るのが億劫になっている。

去年から仕込んでいた生地の切り落としがこの週末に届いた。
それは深いダークブラウンと、鮮やかなチェリーに染色した鹿の子で、
そのチェリーの赤色が部屋に映えていい気分になった。

せっかくなので身の回りにある赤いものを手にとりアイフォンで撮影してみた。
ひとくくりに赤とは言えないほど、いろんな意味を感じておもしろい。

 

Bicライターはライトブルー、フローグリーン、レモンイエロー、
オレンジ、ピンクと鮮やかな色出しが抜群にいい。
いま使っているファイヤーレッドは居酒屋の地味なテーブルの上を彩り、
辛気臭い話から明るい話題になるような、そんな赤。
ちなみに、むかし海外土産でもらったライトブラウンは、
パッドの赤との組み合わせがとても渋くて格好いい。

 

 

キース・ヘリング「ヘブンアンドヘル」は権威や社会へ向けた対抗の赤。
とても力強いんだけど、どこかポップ。こういう装丁はなんと言うか、
とてもニクい。。。

 

 

ぺんてるサインペンは、おそらく日本人にとって指先から発する
一番ベーシックな赤。そして教師を連想する赤。

 

 

弘前slowpokeの若城さんと一緒に作っているJWCAのワッチキャップ。
ミリタリーではありえない色を、アメリカ軍に納入しているスペックで本国生産してもらった。
ぼくにとってシュールな洒落が効いた赤。

 

 

熊本で買ったL’ECONOMEバターナイフの赤。
少し焦がしてしまった残念なトーストと相性がいい。

 

 

10年以上履いているコンバース。
何回もバスタブに突っ込んでゴシゴシ洗って褪せた赤。
購入当初、シューレースがすぐ解けるのが嫌でドクターマーチンの丸紐に交換。
スニーカーは人がどんなモデルを履いてるのか見てしまうけど、
それ以上にどんな状態を履いているのか気になる。

 

 

そして文頭の届いた生地を使用して
今期リップラップから発売するポロシャツ。
ビビットに染色してもらった鹿の子は、能天気で挑発的な赤。
最初は着づらいかもしれないけれど、
何度か袖を通していくうちに体がなじみ、
鮮やかな色は少しづつ褪色していき、
それから気持ちまでもなじんでいくような、、
ぼくはそんなことをイメージする。

合わせるズボンは
柔らかくなったカーキのチノパンや、分厚いダック素材のハンティングパンツ。
パタゴニアのグレーのGI Ⅲパンツや、自分のところのベージュのスラックス。
スタビライザージーンズのチ◯チンが見えそうなくらい短いデニムショーツとも組んでみよう。
朝から家でビールを空けて、それから早稲田に映画を観に行こう。

 

春がくるのが待ち遠しい。

 

-POST FROM N

A MAN IN FINE WEATHER, STANDING ON THE EARTH

LINE UPSTOCKISTを更新しました。

今回は
A MAN IN FINE WEATHER
STANDING ON THE EARTH
と、少々長いタイトルテーマで撮影を行いました。

フォトグラファーは小林直人くん。
モデルはドイツから留学に来ていたポール・シュレイバーくんにお願いし、
静岡県は中田島砂丘でシューティングしました。

この、風紋がくっきりと出た砂丘に立つシャツのカットは
お気に入りの1枚です。
ぜひご覧ください。

もうすぐリップラップの新シーズンの
製品デリバリーが開始します。

どうぞよろしくお願いします。

-POST FROM N