二次情報とSCREEN STORE

ウェブのセレクトショップ
“SCREEN STORE Directed by Riprap”を開店します。

いつかやろう。そう。いつか。。
と、ホームページを立ち上げた際、
システムエンジニアさんにECサイトの基盤を作ってはもらったものの、
う〜ん。一人でブランド運営して、それと並行してウェブショップはできないなぁ〜。絶対キツくなるなぁ。。
…なんて自分に甘えて4年間放置しておりましたが、
そろそろその甘えにも飽きてきたので、この度オープンに至りました。

スクリーンストアのテーマは”1984”
これは日本においてコンピュータ・ネットワークが実験的に開始された年であり、
アメリカではパーソナルコンピュータの先駆け機種であるマッキントッシュがアップル社から発表、発売された年でもあります。
いまキミが手に持っているアイフォンは、そのマッキントッシュがベースとなっています。

突然ですが、あなたは今どうやって情報を得ていますか?
ほとんどの人がYahooニュースやインスタグラム、ツイッターなどSNSでの
情報を頭に思い浮かべたかと思います。

ぼくも日々それらのツールで、
天気予報や芸能ニュース、古着屋や古本屋の入荷情報や、
知り合いがこれから食べる美味しそうなランチ、
はたまた先輩の飼ってるワンちゃん情報を見たりして「いいね♥」しています。
今もradikoアプリを使ってお気に入りのラジオ番組を聴きながら仕事をしています。

一次情報(Direct informationまたはDirect knowledge)が
自身の五感で体験して得た情報や知識(ライブに行って音楽を聴いたり、自分でお店に行き直接物を見定めること)であれば、
いまここで話しているインターネットやテレビ、ラジオや新聞、
または他人から又聞きした情報は全て二次情報(2ndhand information、secondary knowledge)となります。

ぼくはこれまで人と話す時は「出来る限り一次情報や、自分が感じていることを話そう」と心掛けてきました。
二次情報の受け売りを聞いたり話したりして呑むお酒はあまり美味しくなかったからです。

しかし、昨今の状況では遠出はもちろん、
外に出歩いて一次情報をゲットする機会は急激に減りました。

そこで、このステイセーフな世の中で、莫大な二次情報の中から
自分が面白いと感じた事物を見つけようと思いました。
コンピュータ・ネットワークの表面には旬な情報が浮いており、
その奥底には程よく枯れた格好いい情報もたくさん眠っています。

マッキントッシュが発表されてから36年。
これからはぼくたち一人ひとりが単に情報を共有(シェア)するだけではなく、
これまで経験した一次情報と知恵を元に、
二次情報を咀嚼(パーソナル化)して、人と話していく時代が来たのではないでしょうか?

そう、ソシャク。
現代において「情報を咀嚼している人」こそ、ぼくはクールな人だと思います。

スクリーンストアで取り扱うものはリップラップのコレクションに加え、
これまでぼく達が得た一次情報でセレクトしたグッズや、ユーズドブック。
そして、コンピュータ・ネットワークの歴史からすくったユニークなカルチャーに寄り添った物、
あとはSCREEN STOREのマーチャンダイズ製品を展開していきます。

そんなウェブショップではございますが、どうぞご贔屓に。
これからよろしくお願いします。

追記
このショップをオープンするにあたり、
コロナ渦のなか力を注いでくれた、静波が誇る年中半裸のシステムエンジニアSK2さん。
忙しい中メイングラフィックを描いてくれたTIDEくん。
どうもありがとうございました。

SCREEN STORE 店主 西野裕人